塗料用標準色見本帳は1954年初版を発行しており、塗料業界では色番号だけで通用するため、色の指定には欠かせないツールとして定着して参りました。
最近、塗料メーカ各社はもとより、当工業会にも10年以上前に発行された見本帳に関するお問い合わせが増加しております。
当工業会の色見本帳を基に相互に合意し塗装した物件、製品の補修或いは同じ色を再現したいとの要望は誠にありがたく、発行者冥利に尽きると申せましょう。
ただ、当時の色を確認する原本(或いは色見本帳)を、客先と塗装者とが同じ条件で保有していない為、(変退色を防ぐため両者とも原本を冷暗所に保管していれば話は別ですが)その色に関する共通の認識が出来ないことが唯一の欠点といえます。
ましてや物件、製品など被塗物は外界の諸条件により10年を待つまでもなく、原色と同じ色を保っていることなど到底あり得ません。
当工業会が塗料用標準色見本帳の有効期限を3年としている理由です。
皆様におかれましては、塗装の案件がございましたら、後々の係争、クレーム等を避けるためにも必ず最新の見本帳を基にお客様とお話しいただきたく、お願い申しあげます。